過走2025年08月02日

南武線で稲田堤駅を過走してしまう事象が発生したようです。南武線は現在ATS-P/TASCによるワンマン運転をしています。TASCがあるのに過走するって、どういう状況なのだろう。
当時は雨が降っていてその影響が原因とされています。稲田堤とはさほど離れていない我が家周辺ては雨は弱く、期待したほど降らなかったので、ちょっと不思議です。まあ最近の雨はすごく局地的に降るので、当時の稲田堤駅周辺ではブレーキ力に影響するほど降ったということでしょうか。

TASC運転だと運転士は駅停車時のブレーキ操作は通常行わず、TASCにお任せだと思うのですが、TASCが指令したブレーキ指令値より速度が落ちなかったら、どういう制御になるのでしょうか。非常をかけてしまうと停車位置の制御ができなくなるので、恐らく常用最大ブレーキをかけるのではないかと思います。それでも速度が下がらず過走してしまった。この場合運転士はどうするのか。そのままTASCに任せるのか、止まらないと判断した時点で手動で非常をかけるのか。
この事象では15m過走して踏切にかかってしまったので後退することができず、そのまま矢野口まで行ったようです。
運転士が止まらないと判断した時点で非常をかけ踏切手前で止まれば、停止位置修正はできたかも知れません。でも非常をかけたけど15m過走したのかも知れませんし、これはなんとも言えませんね。
自動制御であっても、環境等によりいつでも正常に動作するとは限りませんので、この辺りは限界があると思います。ただネット記事は最低限のことしか書かれていないので、運転士の問題のように受け取ってしまう可能性があるのは残念です。

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