立て続けの事故2014年03月01日

日曜日はいつも朝テレビをつけないし、ニュース番組も少ないので、京浜東北線の事故を知ったのは23日の午後、いいかげん遅くなってからでした。またまたATC路線での衝突事故です。一体どうなっちゃってるんでしょう。東急も今回も、死者がでていないのが不幸中の幸いですが、どちらも乗客がたくさん乗っていれば大惨事になります。ネットで脱線転覆している車両の写真を見たときは、ちょっと衝撃でした。今回は工事用車両との衝突ですが、この工事用車両、キャタピラで移動してきて線路上で車輪を出し、レール上を走れる構造みたいです。新聞記事には、この工事用車両はレール間を短絡しないので、ATCが検知できないと書いてありました。しかし衝突した電車が横転してしまうほどなので、かなりの重量があった思うのですが、それが左右独立した車輪で走行できるんでしょうか。それも絶縁された状態で。不思議です。もしそうだとすると、いくら深夜とはいえATCが検知できない車両がいること自体、危険だと思います。

ネットでいろいろな写真を見てると、目に留まった写真がありました。それは横転した先頭車両の前側の台車を写したものです。その写真をここに直接掲載することはできないので、興味のある方は検索してみて下さい。
横転しているので、普通は見られない台車を底から見た形なのですが・・・。
先頭車はTcなので付随台車で、ディスクブレーキになっています。前側の車軸のローターにはキャリパーがついていますが、後ろ側の車軸のローターにはキャリパーがありません。最初見たときには事故で破損したのかと思ったのですが、よく見るとこのローター側面には金属艶がありません。事故直前までブレーキを使用していれば、当然ローター側面はピカピカに光っているはずです。現に前軸のローターはそうなっています。後軸のローターには最初からキャリパーが付いていなかった、ということになります。この台車の後軸はディスクブレーキは効いていなかったわけです。営業車両はブレーキ軸が100%でなければならないのですが、この台車は踏面片押しブレーキを併用していますのでブレーキが効かない車軸ではなく、違反ではありません。しかしブレーキ力は弱いと思われます。なぜこのような構造になっているのでしょうか。最近の車両はブレーキ時の車輪ロックを防止する装置が装備されており、そのセンサーが取り付けられているためなのかもしれません。

今はこのような事件が起こると、現場写真があっと言う間に投稿され、かつては見られなかったものが見られるようになりました。情報が溢れているわけで、見る側もその情報をうまく消化する必要があるな、と感じます。



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