暑かった2012年08月04日

先週は日月と休みだったので、F-Trainを記録に行こうと思ったのですが、猛烈な暑さと強烈な日差しに沈んでしまいました。そこで多摩センターの本屋で座り読み(椅子があるので)をすることに。
鉄道ジャーナル誌を読んでいると、曽根先生(この方は確か元東大教授だった思うのでそう呼ばせて頂きます)の記事で興味あることが書かれていました。E231、233系と小田急3000、4000との比較です。編成構成、モーター出力、パンタの数等、JRと私鉄の考え方の違いがわかります。
私は出張でよく高崎線を利用します。高崎線といえば211系か、E231系のどちらかです。湘南新宿ラインに乗ることが多いのですが、時間によっては211系にも乗ります。この211系、停車時に前後にガクガクと揺れ、乗り心地はよくありません。昔東海道線で乗った時は、こんなじゃなかったと思うのですが・・・。
で、編成を見てみると、私はこれは凄い編成だと思います。
   Tc M Mc Ts Ts Tc T T M Mc + Tc T T M Mc
以上の15両編成。E231系は4M6T、211系は2M3Tが基本で、15両の時は6M9Tになります。ただ211系の場合は、真ん中にT車を5両連ねていてMTのバランスが悪いような。小田急ではT車が3両つながるのは禁止で、従って2600の小田原方には連結できなかったと聞いています。まあ、線形などの条件が全然違うので単純に比較は出来ませんが、5両のTは凄いと思います。E231と同じ位置にサロを無理やり入れる(?)ためにこうなったのではないか、なんて思ってしまいます。これが同一車種の編成なのにガクガク揺れる原因では? 東北、高崎線用は東海道線用と違い、元々Mが偏っているのでこんな編成になったのでしょう。113、115系に比べれば断然良かった211系ですが、今となると古さを感じてしまいます。

さて冒頭に書いた曽根先生ですが、昔、鉄道ピクトリアル誌によく記事を書いていました。若いころから小田急に縁があり、学生時代は小田急のモニターになり、会合(昔はこういうスタイルだったみたいです)で当時最新の2400形HE車の車体幅が(1800や2300が2800mm幅であるのに)2700mm幅であるのはけしからんと、車体幅と輸送力の関係を具体的な数値で示して、改善を迫ったと書いてありました。その時の小田急の回答は「地方鉄道法で車体幅は最大2744mmと決められている」とそっけないものだったそうです。その後、小田急は一気に2900mm幅の2600を登場させましたが、今はまた元に戻ってしまい、3000も4000も車体幅は2800mmを切っています。
曽根先生は学者となった後も新宿駅大改造(地上3線のみ使用)時に、より効率的なダイヤを提案したり、多大な貢献をしたようです。
マニアから見ると、つまらない今の車輛についても、少し文句を言ってくれないかな? 時代は変わってしまいましたが。
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